年に一度だけブログを書いています。
反省とか抱負とかもうやめて、自分があとで見たときに思い出せるように「お気持ちまとめ」だけしておきます。
多くの皆さんと同じように、「あったのかどうだかよくわからない1年だったなー」ですが、コロナ禍において最も生活環境が変わらなかったタイプです。
子供が生まれてからずっと在宅ワークで、仕事用の自室も机もパソコン(2台)もiPad Proもあります。
デュアルモニタにしてより仕事しやすくなりました。
休校・休園中は子供の相手をするのがちょっと大変でしたが、幸い家の前が親水公園なので、次男(年少)はとりあえず毎日川遊びしてました。
長男はゲームしすぎて目が悪くなりました…(これは早いか遅いかだけで宿命)。
定期通販や宅配もすでに多くのサービスを利用していたので、自粛最適環境すでに整えてたわたし偉い〜と思いつつ、多くの、家族の育児・介護を担う方々と同様に、自分が今まで不自由側の人間だったことに気づかされました。
まあ、わたしは、子供産むときに「これからは自分が移動するのが難しくなるから、欲しいものがわたしのところに来る環境を整えよう」とコツコツやってきたのでね…。
いきなりそうなった多くの皆さんは困るよね…。
1年間で県外に行ったのは3回、家族以外と食事をしたのも片手で数える程度な気がするけど、そもそも自由な時間が少ないので、別に気持ちの上で不自由を感じることは少なく、人付き合いの煩わしさが減って喜んだくらいです。
とはいえ、これって壁の中の安寧に慣れちゃった家畜じゃん〜(突然の進撃の巨人比喩←ハマっている)
その意味で、ゆるふわとはいえ権力側から移動・行動制限がかけられたこと、多くの人が大人しく従い、なんならそれを望む人も多いこと(早く緊急事態宣言出してくれ〜)は、理由が感染症とはいえ、今でもとてもそのまま呑み込むことができないでいます。
自分で考え、自分で判断する世界を理想とするわたしとしては、自警団のように自ら自由を放棄する、それを他者に強制するような空気はとても危険だと思っています。
逆にいえば、この日本人の和をもって尊しと為す精神だからこそ、ゆるふわ行動制限でなんとかなったのかもしれませんが…でもそれも最初の1回だけで、今は全然ダメだもんね。
まあでも、これまで強い建前が邪魔してできなかったことが、前提が変わったことで一気にできるようになってよかったなと思うこともあります。
一例がミュージアムの事前予約で、これまで公平性を理由に頑としてやらなかった国立美術館が採用し、人気展覧会の館の外まで伸びるような行列が消滅したのはよかったです。
上限が決められたので、入館者数が展覧会の第一の評価軸ということもなくなるのでしょう。
でも、ということは、現金収入(入場料&グッズ)が減るわけで、マスコミ主催のブロックバスター展は難しくなるよなあとも思います(わたし個人としてはなくてもいいけど)。
(公立)ミュージアムは、予算獲得のための存在意義を誰にでもわかる形で発信する必要がより一層増すでしょう。
単純に、事前予約だと、思い立っていくとか、時間が読みづらい子連れで行くとか、ハードルが増えちゃってるよね〜。
どんな人にも開かれているのがミュージアムの前提だからね〜。
実際わたしも2020年はミュージアムほとんど行ってないからね〜。
開放感あるアートプロジェクトの方が行きやすかったかなー。
続いて個人的に2020年頑張ったことは、やっぱファンドレイジングですよ。
コロナ禍特需があったとはいえ、客をたくさん入れられないのに運営側の手数が増えたので、何をやるにも気軽にはできなくなりましたが、かえって本当にやりたいことだけをクオリティを上げてやることができたような気がします。(これも上のミュージアムの問題と同様、関係する人を制限するという意味ではあんまり良くないのだが)
わたしはお金のことは苦手で、できるだけ関わりたくないのですが、関わらないとヤバイなって思って今までやってなかった予算管理をしてみたところ、すぐに「お金がすごく足りない」ことがわかり、いろいろ考えて、助成金も複数応募して、ありがたいことにいくつかゲットできました(スケラボの話)。
助成金への応募って、自分たちのことを「こんなに凄いこと考えてます!」と持ち上げないといけないので苦手なのですが、ゲットできたら認められたということで、自信になりますね。
2019年の、9月〜11月末まで毎週末イベントの予定(仕事)が入っていた時と比べたら、今年のイベント数は片手くらいですが、どれもが素晴らしく大切な時間になりました。
こんなことを頑張った年になるとは年初は予想もしていなかったので、今年から抱負を述べるのはやめます。
もうね、やったらいいんですよ。対策して。
対策ができないんだったら計画しない方がいいですが、対策できるんだったらやればいいんですよ。
1つの会場に人を集められないならオンライン併用して。
そのための投資や勉強は、もうやるしかないよ。
そのための助成金いっぱいあったじゃないですか。
アートに限らず、世の中のほとんどの人のやることは不要不急ですよ。
その不要不急が、命や秩序維持に関わる仕事をする人たちを回り回って支えていると自信を持って言わないと。
あとやっぱさ、移動自体がリスクとなる現在は、クリエイティブ人材の地産地消って大事ですよ。
地域単位で情報交換や人材育成プログラムもっとやりましょう。
移動のリスクを取る人をゼロにはできないけれど、できるだけ減らして知見を地域に還元してもらうようなことは重要だよね。
先のことはわからないけれど、大きな目標を見失うことなく、できることをひとつずつ、今年もよろしくお願いいたします。
マジで今年の予定は全く立っていません…(お仕事募集中)。
2020年は台風が上陸しなくてよかったな〜。
湧き水がいっぱい出て綺麗だったな〜。